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屋根裏のネズミふん掃除で絶対やってはいけないこと|病気を防ぐ正しい手順

屋根裏のネズミのフン掃除をする人

屋根裏を点検したら、大量のネズミのふんが散乱していて、どう掃除すればいいのか分からず困っていませんか?

私も以前、屋根裏のネズミ被害に悩まされた時、黒い粒々のふんを見つけて「とりあえず掃除機で吸い取ろう」と思いました。

でも、徹底的に調べて分かったのは、ネズミのふんを掃除機で吸うのは絶対にNGだということ。

間違った方法で掃除すると、深刻な感染症にかかる危険があるんです。

この記事では、屋根裏のネズミのふんを安全に掃除する正しい手順と、絶対にやってはいけないことをお伝えします。

ネズミのふんには危険な病原菌がいっぱい

まず知っておきたいのは、ネズミのふんがどれほど危険かということです。

ネズミは下水道やゴミ置き場など不衛生な場所を移動しているため、体にも糞尿にも多くの病原菌が付着しています。

実は「ゴキブリよりも汚い」と言われるほど、ネズミは不衛生な生き物なんです。

ネズミのふんに潜む主な病原菌

サルモネラ菌
食中毒の原因菌として有名です。ネズミの糞尿で汚染された食品を口にすると、腹痛・下痢・嘔吐、38℃以上の高熱などの症状が出ます。
子どもや高齢者は重症化しやすく、髄膜炎を発症したり、最悪の場合死亡するケースもあります。
レプトスピラ菌(ワイル病)
ネズミの糞尿に汚染された土や水に触れることで感染します。
悪寒・高熱・筋肉痛・目の充血などが主な症状で、重症化すると出血・黄疸・腎障害を起こし、死に至ることもあります。
ハンタウイルス
最も恐ろしい病原体の一つです。
ネズミの糞尿が混ざったホコリを吸い込むことで感染し、発熱・頭痛・出血症状が現れます。
腎症候性出血熱やハンタウイルス肺症候群を引き起こし、致死率が40~50%と非常に危険です。有効な治療法やワクチンがないのが特に怖い点です。

その他の病原体

  • E型肝炎ウイルス:肝機能障害を起こす
  • チフス菌:腸チフスの原因
  • 広東住血線虫:好酸球性髄膜炎を引き起こす

これらの病気の潜伏期間は1週間以上のものが多く、すぐに病気になったことが分からないケースも珍しくありません。

絶対にやってはいけない3つのこと

屋根裏のネズミのふんを掃除する際、多くの人がやってしまいがちな、絶対にNGな行動があります。

【絶対NG1】掃除機で吸い取る

「大量のふんを一気に片付けたい」という気持ちは分かりますが、掃除機の使用は厳禁です。

掃除機で吸い込むと、糞が砕けて空気中に舞い上がり、病原菌を含んだ微細な粒子が部屋中に飛散します。

これを吸い込むと、感染症のリスクが格段に高まります。

特に古くて乾燥した糞は、わずかな空気の流れで粒子が舞い上がるため、非常に危険です。

掃除機に菌が付着して汚染されると、掃除機を使うたびに菌が広がる悪循環にもなります。

【絶対NG2】素手で触る

「ちょっとだけだから」と素手でつまんで捨てるのも絶対にやめましょう。

糞の汚れや菌が直接手に付着し、その手で顔や食べ物に触れれば、簡単に病気に感染してしまいます。

ネズミは先端が尖った形状の糞をすることがあり、薄手のビニール手袋では簡単に破れてしまうので、厚手のゴム手袋を着用してください。

【絶対NG3】マスクなしで作業する

数ヶ月放置されたネズミの古い糞は乾燥しており、わずかな空気の流れで粒子が舞い上がります。

これを吸い込んでしまうと、ハンタウイルスなどの危険な病気に感染する可能性があります。

防塵マスク(できればN95マスク)は必須です。目の粘膜からも感染する危険があるため、ゴーグルの着用も推奨されます。

屋根裏のふん掃除に必要な道具

安全に掃除するためには、適切な道具を揃えることが重要です。

必須の道具:

  • 厚手のゴム手袋:薄手のビニール手袋では破れる
  • 防塵マスク:N95マスクが理想的
  • ゴーグル:目の粘膜を保護
  • 長袖の服・帽子:肌の露出を最小限に
  • アルコール度数70%以上の消毒液:病原菌を確実に消毒
  • 雑巾・ペーパータオル:拭き取り用(使い捨て)
  • ガムテープまたはビニールテープ:糞を取り除く
  • ビニール袋(二重):密閉して廃棄
  • クエン酸と重曹:尿のシミ除去用

あると便利:

  • 懐中電灯:屋根裏は暗い
  • 燻煙缶:ネズミが持ち込んだダニ・ノミの駆除

屋根裏のふんを安全に掃除する正しい手順

それでは、具体的な掃除手順を解説します。

ステップ1:写真を撮って記録する

掃除を始める前に、ふんの状態と場所を写真で記録しておきましょう。

これは後で業者に依頼する際に、ネズミの種類や行動範囲を特定する重要な手がかりになります。

ふんだけでなく、落ちている場所全体が分かるように撮影してください。

ステップ2:完全防備で身を守る

作業を始める前に、必ず以下を着用します:

  • 厚手のゴム手袋
  • 防塵マスク
  • ゴーグル
  • 長袖の服・帽子

肌の露出を最小限にし、糞や病原菌が体に触れないようにします。

ステップ3:ふんに消毒液を吹きかける

いきなり糞を触らず、まずアルコール度数70%以上の消毒液を十分に吹きかけます

これには2つの目的があります:

  • 病原菌を消毒する
  • 乾燥した糞を湿らせて、空気中に舞い上がるのを防ぐ

消毒液をたっぷり吹きかけ、しっかり湿らせてから次のステップに進みます。

ステップ4:ふんを拭き取る

消毒液で湿らせたふんを、ペーパータオルや雑巾で丁寧に拭き取ります

または、ガムテープやビニールテープを使って糞をくっつけて取り除く方法も効果的です。取り除いた糞と、使用したペーパータオル・手袋は、すぐにビニール袋に入れて密閉します。

ポイント:

  • 一度に大量に拭き取ろうとせず、少しずつ丁寧に
  • 拭き取ったものは必ず密閉する
  • 絶対に掃除機やほうきを使わない

ステップ5:水拭きと乾拭き

糞を取り除いたら、次は床や梁の掃除です。

  1. 水を固く絞った雑巾で、糞があった場所とその周辺を拭く
  2. 乾いた雑巾で、乾拭きして余計な水気を拭き取る

これで表面の汚れを除去します。

ステップ6:消毒液で仕上げ

最後に、消毒液を糞があった場所に噴射して、新しい雑巾で消毒液を広げるように拭きます

表面を拭くだけでは除菌が不完全なので、消毒液を奥までしみ込ませる必要があります。

スプレーしても良いですが、布にしみ込ませて押し拭きする方が効果的です。

ステップ7:尿のシミを掃除する

ネズミは移動しながら糞尿をする習性があるため、糞があれば尿もあります。

尿のシミの見つけ方

  • アンモニアのようにツーンと鼻をつく刺激臭がする
  • 色は薄い黄色~濃い黄色か茶色っぽい

尿のシミの掃除方法::ネズミの尿は基本的に弱アルカリ性ですが、食べた物と体調によって弱酸性になることもあります。

そのため、クエン酸(弱酸性)と重曹(弱アルカリ性)の両方を使うのが確実です。

  1. クエン酸スプレーを吹き付ける(水100mlに小さじ1のクエン酸)
  2. 重曹をまぶす
  3. クエン酸と重曹が反応して泡立ち、汚れが落ちやすくなる
  4. 雑巾で拭き取る

ステップ8:使用した道具を処分

作業後は、使用した雑巾・ペーパータオル・手袋などをすべてビニール袋に入れ、二重に密閉して廃棄します。

ゴーグルやマスクなど再利用するものは、消毒液でしっかり消毒してから保管します。

ステップ9:手洗いと消毒

作業が終わったら、石鹸でしっかり手を洗い、爪の中まで入念に洗浄します。

万が一汚物に直接手が触れてしまった場合は、特に念入りに手洗い・消毒を行いましょう。

ステップ10:換気と害虫駆除

最後に、屋根裏をしっかり換気します。

可能であれば、燻煙缶を焚いてネズミが持ち込んだイエダニやノミを駆除することをおすすめします。

ネズミの体には大量のダニが寄生しており、宿主のネズミが死ぬと人間を吸血するようになるため、害虫駆除も重要です。

ネズミのふんを見分けて種類を特定する

屋根裏にいるネズミの種類を特定すると、今後の対策に役立ちます。

クマネズミのふん

  • 大きさ:6~10mm
  • 形:細長く、不揃い
  • 色:茶色~灰色
  • 特徴:移動しながら糞をするので各場所に散らばる。屋根裏や高い場所に多い

ドブネズミのふん

  • 大きさ:10~20mm
  • 形:太めで丸い
  • 色:黒っぽい、こげ茶色
  • 特徴:まとまって落ちている。水周りや床下に多い

ハツカネズミのふん

  • 大きさ:4~7mm
  • 形:小さく、先端が尖っている
  • 色:茶色
  • 特徴:最も小さい。物置や倉庫に多く、強い臭いがする

屋根裏にふんがある場合は、運動能力の高いクマネズミの可能性が最も高いです。

掃除だけでは問題は解決しない

ここまで掃除の方法を解説しましたが、実は屋根裏の糞を掃除するだけでは根本的な解決にはなりません

ネズミ本体を駆除しないと糞は増え続ける

当たり前ですが、ネズミが住み続けている限り、糞は毎日増え続けます。

ネズミは繁殖力が非常に高く、放置すればどんどん数が増えてしまいます。

掃除と並行して、ネズミ本体の駆除も必要です。

  • 粘着シートでの捕獲
  • 毒餌の設置
  • 忌避剤で追い出し

侵入口を塞がないと再発する

さらに重要なのが、侵入経路を塞ぐことです。

せっかくネズミを駆除しても、侵入口が開いたままでは、また新しいネズミが入ってきてしまいます。

屋根裏への主な侵入経路は、屋根の隙間・換気口・外壁の亀裂などです。

プロに頼むべきケースとは

以下のような場合は、自力での掃除は非常に危険です。プロの業者に依頼することを強くおすすめします。

業者に依頼すべき状況

  • 糞の量が大量(バケツ1杯以上)
  • 屋根裏の天井が低く、作業スペースが狭い
  • 断熱材が糞で汚染されている
  • 尿のシミが天井に染み出ている
  • 死骸がある
  • 妊娠中・小さな子どもがいる・高齢者の家庭

業者に頼むメリット

  • 完全な防護服と専門機器で安全に作業
  • 糞の除去だけでなく、消毒・殺菌・脱臭まで徹底
  • 汚染された断熱材の撤去・交換も可能
  • ネズミの駆除と侵入口の封鎖もセットで依頼できる
  • 再発防止の保証がある

特に断熱材が糞で汚染されている場合、素人が対処するのは困難です。

業者なら汚染された断熱材を撤去し、新しい断熱材を敷き込む作業まで対応してくれます。

屋根裏のネズミふん掃除は慎重に安全第一で

屋根裏のネズミのふんには、サルモネラ菌・レプトスピラ菌・ハンタウイルスなど、命に関わる危険な病原菌が潜んでいます。

掃除機で吸い取ったり、素手で触ったり、マスクなしで作業するのは絶対にNGです。

正しい手順は、厚手のゴム手袋・防塵マスク・ゴーグルで完全防備し、消毒液で糞を湿らせてから拭き取り、その後しっかり消毒すること。

使用した道具は二重に密閉して廃棄し、作業後は念入りに手洗いします。

ただし、掃除だけでは根本的な解決にはなりません。ネズミ本体の駆除と侵入経路の封鎖も必要です。

糞の量が多い場合や断熱材が汚染されている場合は、無理せずプロの業者に依頼することが賢明です。

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