赤ちゃんがねずみのふんを口に入れてしまった。
犬や猫がネズミのふんを食べてしまったかもしれない。
このような状況に直面したら、パニックになるのも無理はありません。
この記事では、ねずみのふんを食べた時の緊急対処法、感染症のリスク、病院に行くべき症状まで解説します。
ねずみのふんに含まれる病原菌
主な病原菌と感染症
ねずみのふんには、複数の病原菌が含まれています。
サルモネラ菌
- 感染経路:ふんで汚染された食べ物や手指を介して経口感染
- 症状:嘔吐、下痢、急性胃腸炎、38℃以上の高熱
- 潜伏期間:6~72時間
- 重症化リスク:乳幼児、高齢者は重症化しやすい
レプトスピラ菌
- 感染経路:ふん尿で汚染された土や水、傷口や粘膜から感染
- 症状:発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、腹痛、目の充血
- 潜伏期間:3~14日
- 重症化リスク:透析が必要になる場合や死亡例もある
その他の病原菌
- E型肝炎ウイルス
- ハンタウイルス
- 鼠咬症スピリルム
- ツツガムシ病(ダニ媒介)
感染のリスク
直接食べた場合:
感染リスクはゼロではないですが、必ず感染するわけではありません。
- 少量の場合:感染リスクは比較的低い
- 大量の場合:リスクが高まる
- 免疫力が弱い場合(乳幼児、高齢者):感染しやすい
ふんに触れた手で食事した場合:
直接食べるより感染リスクは低いですが、完全に安全とは言えません。
人間(赤ちゃん・子ども)が食べた時の対処法
すぐにやるべきこと
1. 口の中を確認して取り除く
- 残っている場合は、指やガーゼで取り除く
- 無理に吐かせない(誤嚥のリスク)
2. 口をすすぐ
- 水や麦茶で口の中をすすぐ
- 飲み込んでも問題ない
3. 医療機関に連絡
- すぐに小児科または内科に電話で相談
- 以下の情報を伝える:
- 食べた量(少量か、複数個か)
- 食べてからの経過時間
- 現在の症状
4. 様子を観察
- 少なくとも3日間は体調の変化に注意
- 症状が出たらすぐに受診
すぐに病院に行くべき症状
以下の症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してください。
緊急性の高い症状:
- 嘔吐が止まらない
- 激しい下痢
- 38℃以上の高熱
- ぐったりしている
- 意識がもうろうとしている
- けいれん
経過観察が必要な症状:
- 軽い腹痛
- 下痢(1日1~2回程度)
- 微熱(37.5℃前後)
- 食欲不振
実際の症例
医療相談サイトには、以下のような事例が報告されています。
ケース1:飲食店で赤ちゃんがふんを口に入れた
- 結果:飲み込まずに済み、その後体調変化なし
ケース2:米びつにふんが混入、気づかず3ヶ月食べていた
- 結果:特に症状は出なかった(加熱済み)
ケース3:お弁当にふんが混入、少し食べた
- 結果:夜に下痢と腹痛が発生
重要: 症状が出なかったケースもありますが、これは運が良かっただけです。必ず医療機関に相談してください。
ペット(犬・猫)が食べた時の対処法
すぐにやるべきこと
1. 動物病院に連絡
- すぐに電話で相談
- 以下の情報を伝える:
- 食べた量
- 食べてからの経過時間
- 現在の様子
2. 無理に吐かせない
- 素人判断で吐かせると危険
- 獣医師の指示を仰ぐ
3. 様子を観察
- 食欲、元気さ、排便の状態をチェック
- 異変があればすぐに受診
すぐに動物病院に行くべき症状
犬・猫の場合:
- 嘔吐
- 下痢(特に血便)
- 食欲不振
- ぐったりしている
- 発熱
ペットの感染リスク
犬の場合:
- サルモネラ症、レプトスピラ症のリスクあり
- 好奇心でふんを食べてしまうケースが多い
猫の場合:
- 犬ほど積極的には食べないが、リスクはある
- トキソプラズマなど猫特有の感染症も
ネズミのふんを食べたネズミをペットが食べた場合:
二次感染のリスクはありますが、直接ふんを食べるよりは低いです。それでも念のため動物病院に相談しましょう。
予防と対策
ふんを見つけたらすぐに処理
必要なもの:
- 厚手のゴム手袋
- マスク
- キッチンペーパーまたは雑巾
- アルコール消毒液または次亜塩素酸ナトリウム
- ビニール袋
処理手順:
- 手袋とマスクを着用
- ふんをキッチンペーパーで拭き取る
- ビニール袋に密閉して廃棄
- 床をアルコール消毒液で拭く
- 手袋を外して手を洗う
絶対にしてはいけないこと:
- 掃除機で吸い取る(菌が舞い上がる)
- 素手で触る
- 乾燥したふんを払う(粉塵が舞う)
赤ちゃん・子どもがいる家庭の対策
床に物を置かない
- 赤ちゃんが何でも口に入れる時期は特に注意
こまめな掃除
- ネズミのふんは毎日新しく落とされる
- 朝の掃除を習慣化
ネズミの侵入を防ぐ
- 隙間を金網やパテで塞ぐ
- 食品は密閉容器に保管
ペットがいる家庭の対策
ペットの行動範囲を制限
- ネズミが出そうな場所には入れない
ネズミの駆除
- ペットがいる場合は粘着シートがおすすめ
- 駆除剤は誤食のリスクあり
よくある質問:ねずみのふんを食べた
Q1. ねずみのふんを少し舐めただけで病気になりますか?
A. 少量の場合、感染リスクは比較的低いですが、ゼロではありません。口をすすぎ、必ず医療機関に相談してください。
症状が出るまで数日かかる場合もあるため、3日間は体調の変化に注意しましょう。
Q2. 気づかずにねずみのふんが混入した食品を食べていました。どうすればいいですか?
A. すぐに医療機関に相談してください。特に症状がない場合でも、念のため受診することをおすすめします。
今後は食品を密閉容器に保管し、ネズミの駆除を早急に行いましょう。
Q3. 犬がネズミのふんを食べましたが、元気そうです。病院に行くべきですか?
A. はい、念のため動物病院に電話で相談してください。症状が出るまで時間がかかる場合もあります。
元気そうでも、数日間は食欲や排便の状態を注意深く観察しましょう。
Q4. 加熱した食品にふんが混入していた場合、食べても大丈夫ですか?
A. 加熱により菌は減少しますが、完全に安全とは言えません。気づいた時点で食べるのをやめ、念のため医療機関に相談してください。特に乳幼児や高齢者の場合は必ず受診しましょう。
Q5. ネズミのふんを触った手で食事をしてしまいました。どうすればいいですか?
A. 直接食べるよりリスクは低いですが、感染の可能性はあります。すぐに石鹸でよく手を洗い、3日間は体調の変化に注意してください。
下痢、腹痛、発熱などの症状が出たら、すぐに医療機関を受診しましょう。
まとめ:ねずみのふんを食べた時の対処
ねずみのふんを食べた時の対処法について解説しました。
- ねずみのふんにはサルモネラ菌、レプトスピラ菌などが含まれる
- 食べた場合はすぐに医療機関(人)または動物病院(ペット)に連絡
- 嘔吐、下痢、高熱が出たら緊急受診
- 症状が出るまで3~14日かかる場合もある
- ふんの処理は必ず手袋とマスク着用
- 予防にはネズミの侵入防止と早期駆除が重要
ねずみのふんを誤って食べてしまった場合、パニックにならず冷静に対処することが大切です。
少量でも感染リスクはゼロではないため、必ず医療機関や動物病院に相談してください。
そして、再発防止のためにネズミの駆除を早急に行いましょう。自力での駆除が難しい場合は、プロの駆除業者に依頼することをおすすめします。
